REPORT

ダイバーシティ&インクルージョンとはたらく
~ アール・ブリュットのあるオフィスで車イスに乗ってみませんか?

Something Good × Cue

社会にとって「なにか、いいこと」—ソーシャルグッド、についてCueに集まったみんなで対話を通して考える、Something Good × Cue。自分たちのすぐ近くの小さな社会から、世界につながる大きな社会まで、世の中で起きている「なにか、いいこと」やそのタネをテーマに語り合うことによって、一人ひとりが小さな一歩を踏み出せればと考えています。
今回のテーマは、「障がい者とはたらく」。企業の取り組みや障がいを持つワーカーの声を聴き、体験のワークや対話の時間を通して、障がいを持ってはたらくことや障がい者とともにはたらくことへの理解を深めました。

トークセッション1 アール・ブリュットを広める

 

イベントの前半はトークセッションです。

竹田印刷株式会社の安井 和男さんをゲストとしてお迎えしました。アール・ブリュット(※)の作品をどのように世の中に提供していくか、その過程で作家さんへの報酬を確保することによって経済的自立や社会との接点を築いていくこと、そこから見えてくる、障がいのあるなしにかかわらず、得意や才能を活かしてはたらくということについて、具体的なアート作品のご紹介を中心にお話いただきました。

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※ アール・ブリュット
フランス語で「生の芸術」を意味するもので、一般的には「障がい者のアート」としてとらえられる場合が多い。美術の専門的な教育を受けていない人が、湧き上がる想いや衝動にしたがい、自分のために制作したアートのことを指し、アーティストに障がいがあるかどうかといった属性ではなく、その作品そのものをとらえることが重要である、という考えをあらわしている。
竹田印刷・安井さん。作品のご紹介を交えて、アール・ブリュットへのかかわりについて優しい雰囲気でお話いただきました

 

 

トークセッション2 オカムラの取り組みと車イスユーザーから見たオフィス

安井さんのお話の次は、オカムラの企業としてのダイバーシティ&インクルージョンへの取り組みのご紹介と車イスユーザーであるオカムラの七野 一輝が、障がい当事者としての働く上での気づきについてお話しました。車イスユーザーから見たオフィスはどのように映っているのか。苦手なことや困りごとはどのようなことか。これらは、初めて知ることであったり、普段の自分たちの日常動作とも共通点があったり、と気づきの多い内容でした。さらに、今日からできる工夫や考え方についてもお話しました。

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オカムラ・七野は車イスユーザーとしてオフィスで働くときに感じることを具体的にご紹介

 

 

トークセッション3 多様性を活かして共創をドライブするためには?

トークセッションの最後は、クロストークです。
スピーカーの3名のお話からの気付きを共有しながら、参加者の方からの投げかけにおこたえいただきました。
それぞれのできること、お互いのよいところを活かしながら、多様なメンバーで共創をしていくためには?
みなさんが、普段から感じていたり、今回のゲストのお話を聴くことによって湧きあがった疑問や想いから対話を広げていきました。

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トークセッションでは、安井さん、望月、七野の3人が質問やそれぞれのお話を通しての気づきについて、会場も交えて対話をしました

体験ワーク 車イスに乗ってみよう

イベントの後半は、参加者のみなさんに車イスで会場内を動き回っていただきました。
オフィスなどの室内空間を自由に移動できるオカムラの製品・「Weltz(ウェルツ)」シリーズと七野が実際に使用している車イスに乗り、オフィス内のポイントを体験いただき、気づきを共有しました。
車イスに乗る、という日常ではあまりない体験をし、共有することで車イスを身近に感じるきっかけになりました。

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おわりに 盛りだくさんの1時間半

イベントは、車イスの体験と気づきの共有で終了しましたが、その後も、Cueで卓球体験やオフィス内のアール・ブリュット作品の鑑賞、スピーカーと参加者の対話など、交流が続きました。

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会場内で展示されたアール・ブリュットの作品

「障がい者とはたらく」というテーマの下、対話や体験によって想いや考えを共有した1時間半。体験ワークもあったため、あっという間の時間でした。
「障がいを持つ人が周りにいないから考えたことがなかった」、「車イスに初めて乗って難しさを知った」など、集まり、時間をともにし、語り合ったことにより、さまざまな気づきがありました。
今回の気付きが、多様性を認め合える、活かしあえる社会や日常に向けて、「なにか、いいこと」の一歩につながればと考えています。

 

REPORT イベントレポート

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