会場内に設定された3つのポイントを体験いただきました。
1つ目は、最近オフィスで増えている、ウェブ会議などで活用するワークブース。2つ目は、75㎝・100㎝・150㎝と幅の異なる通路。3つ目は扉の出入り口です。
ワークブースには、段差があることが多いで車イスでは入れません。ただ、脚の高さと変わらない程度の段差であれば、上下の移動はほとんどないので、自分で移ることができる方は、浅く車イスに腰かけて体を乗り移すようにブース内に入れることもあります。
通路幅については、実際に75㎝の幅の通路では車イスをこぐ腕があたってしまいそうになることを体験できます。100㎝では人とすれ違うことは難しく、150㎝では余裕をもってすれ違うことができます。
扉のある出入口は、スライドドアであれば簡単に出入りができますが、ドアノブを動かして開閉する扉の場合、車イスに乗りながらドアノブをひっぱり、出入りしなければなりません。
体験の後は、「車イスが自分の働く環境の日常にあったら?」というテーマで、参加者どうしでお話をしていただきました。
対話の共有の時間では、「普段とは違う目線で移動することで、何気なく行っている移動が車イスを使用していると難しいなど、経験しなければわからないような発見をすることができました。」など、気づきの多い時間を過ごしていただきました。
体験パートの最後は、七野が
「車イスに乗る機会はあまりないと思います。ですが、意外と身近にユーザーがいたり、自分が急にユーザーになる可能性はあります。実際に、車イスに乗る体験を通して、自分ごとにできるのではないかと思っています。イベントを通して、みなさんに気づきがあったら嬉しいです。」
としめくくりました。