REPORT

Cue Dream Project フューチャーセッション
Dream #3 高校生が一歩踏み出すきっかけをつくりたい!

オンライン開催

多様な方たちがドリームオーナーさんの“夢”を通してつながり、共に想いを実現させていく、「Cue Dream Project」。

ドリームオーナーさんの“夢”をふくらませ、アイデアを広げるフューチャーセッションを開催しました。2月17日にオンライン開催したのは、Dream #3「高校生が一歩踏み出すきっかけをつくりたい! 」のセアイデア出しセッション。

教育をテーマとした熱いセッションの様子をご紹介します。

愛知・岐阜・三重在住在学の高校生約30万人がチャレンジできる社会をめざして

 

本日のファシリテーターは、愛知プロボノ・イニシアティブの事務局メンバー・小倉です。
Cue Dream Projectの“夢”への想いをお伝えして、セッションをスタート。

 

全員でのチェックインに続いて、ドリームオーナーの伊藤 大貴(いとうまさき)さんから、自己紹介とドリームへの想いをお話いただきました。

島根県出雲市出身、防衛大学校卒業の伊藤さん。現在は、岐阜県岐阜市を中心に活動されています。
自衛隊時代に、先輩からの声掛けで「マイプロジェクト」のイベントに参加。キラキラと想いを語る高校生に出会い、こんな高校生が将来活躍したら、いい未来が待っている!と確信したそうです。そんな未来の実現のお手伝いをしたいと、自衛隊を卒業されます。

 

 

 

マイプロジェクトとは、高校生が身近な課題や自分自身の関心をテーマに、プロジェクトを立ち上げ、実行することを通して学ぶ、実践型探究学習のプログラムです。プロジェクトを思い描く「プランニング」、思い描くだけで終わらせずに実践する「アクション」、そして経験での学びを振り返る「リフレクション」の3つのフェーズで構成されています。伊藤さんは、この3つのフェーズをさまざまなかたちで支援しています。

 

 

■マイプロジェクトについて、詳しくはこちら!
マイプロジェクトのウェブサイト https://myprojects.jp/

 

地域に飛び出して自分で動き、大人や多様な人たちとつながり学びを深める。このような学びの機会を増やすことが不可欠だと伊藤さんは考えます。まずは愛知・岐阜・三重で広げていきたい、これが伊藤さんのドリームです。

また、このような学びの機会を継続的に提供できる、持続可能な事業モデルをつくっていくために、マネタイズをする方法を一緒に話していきたい、と今日のセッションへの期待もお話いただきました。

伊藤さんからのプレゼンテーションの次は、ファシリテーターからドリームオーナーに質問!より詳しく、伊藤さんのお話を聞いていきます。

 

 

伊藤さんにファシリテーターから質問

 

Q: 東海エリアで活動していて感じたエリアの特長は?

A: ものづくりの産業基盤がしっかりとあり、それに対するサクセスストーリーがある。
  また、都市部と中山間地域で特色がわかれている。中山間地域では、高齢化や地域の持続可能性という課題に直面する中での若者に対しての支援が不可欠。都市部では、教科学習優先の雰囲気が強く、それ以外は力をなかなか入れることができない、と感じている。

 

Q: 岐阜市にお住まいとのことですが、岐阜の好きなところは?

A: 利便性がいい。引っ越してきて3年、向かいのおばちゃんから大根をもらえるようになった。県庁所在地ではあるが、人情味があり、地域コミュニティがしっかりとある。

 

Q: これまで活動していて、困ったことは?

A: このエリアの教育のことをまったく知らなかったので、リアルをとらえるのがかなり大変だった。これまで人脈づくりに力を注いでいるが、一緒に議論ができる地域の仲間がまだまだ少ない。

 

Q: 探究学習のよさや魅力を知らない人、懐疑的な人にどうアピールしている?

A:どんなこどもたちを育てていきたいか?と問いかけている。例えば、テストの点数を取れる子たちを育てたいのか、社会にどんなこどもを送りだしてしていきたいのか、という話をしている。また、高校3年間が高校生にとってこの地域で過ごす最後の3年間になるかもしれない、探究学習を通して地域の魅力を伝え、将来、都市部から戻ってきたくなる地域をつくれるのではないか、という切り口でもアピールをしている。

 

ファシリテーターからの問いかけに続いて、参加者からドリームオーナーへ質問の時間に移ります。

 

 

 

ここから先は「質問会議」というスタイルで対話を進めていきます。参加者はドリームオーナーに質問しかできません。提案やアドバイスではなく、問いかけることを通して、ドリームオーナーやドリームへの理解を深めます。

さっそく、「高校生の探究学習の機会がうまくいったときに、一番得する人はだれ?」と参加者から質問がが挙がります。
伊藤さんの答えは、「自分だと思っている。一番大切にしているのは、高校生の学びの最大化。そのプロセスを経て一番成長できているのは、自分自身であり、これまでかかわってきた人もそうだと思う。かかわるすべての方に、ポジティブな結果を与えることができると思う。それをどう持ち帰るかはその人たち次第。」
さらに、「得していることを言葉にすると、どんなこと?」との問いかけには、「高校生と一緒にプロジェクトにかかわり、高校生のいきいきとした姿や素直さに触れることによって、自分自身の抱えている疑問や想いへの答えや気づきが得られる。」とお答えいただきました。初めてマイプロジェクトにかかわったときの高校生の姿が強く印象に残っているそうです。

参加者だけでの対話の時間、「作戦タイム」を挟んで、「質問会議」の2ラウンド目に入ります。

2ラウンド目では、「常駐スタッフを置くと、お給料出る?」「地元の新聞社を巻き込みたい、という話が出ていたがなぜ地元新聞社?」といったより具体的な質問や、「オンラインの活用はどうですか?」といった直近の課題感にまつわることまで。

そして、「質問会議」での対話を踏まえて、参加者のみなさんで「このドリームはどんな人にどんな価値を与えることができるか」考えていただきました。

「高校生と向き合うと大人たちがイノベーションが起きる!」「ファシリテーター、メンター養成講座として資格講座にする!」などさまざまな価値のアイデアが飛び出しました。

最後は全員でチェックアウト。
参加者からは「普段お話していない方と同じテーマでお話するのは、価値ある時間だった。」などの感想が。ドリームオーナー・伊藤さんからは、「価値あるアイデアをいただけて、とても有意義な時間になった。このドリームは、自分のライフワークであり、この地域でやりとげたいこと。みなさんの力を借りながら、進めていきたい。」と改めて意気込みを語ってくださりました。

ドリームオーナーの熱い想いや、参加者の“夢”を応援したいという気持ちがあふれる、あっという間の2時間のセッションでした。

Cue Dream Projectでは、ドリームオーナーさんの“夢”について、このような対話の場をサポートしたり、多様な方につながっていただくことで、共に想いを実現させていきます。

Cue Dream Projectについて

心のなかにくすぶっていたり、企業・組織や地域で考えたいけれどなかなか踏み出せなかったり、
そんなみなさんの夢を聞かせてください!Cueを中心とした多様な方たちが、ドリームオーナーさんの“夢”を通してつながり、
共に想いを実現させていくプロジェクトが「Cue Dream Project」です。
立場や肩書き、所属が異なる多様な方と、“夢”をもっと大きくふくらませたり、実現に近づけるアイデアを出したり、
プロトタイプを考える場を、「Cue Dream Project」はつくっていきます。

 

 

高校生が一歩踏み出すきっかけをつくりたい!について

 愛知・岐阜・三重在住在学の高校生約30万人がチャレンジできる社会をめざして

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