“CUE DAY 00”のオープニングトークとして、遅野井宏(株式会社岡村製作所 マーケティング本部 ソリューション戦略部 未来企画室 室長 / WORK MILL編集長・エバンジェリスト)から、オカムラのWORK MILLプロジェクトについてご紹介した後、「人を大切にした働き方のデザイン」をテーマにトークセッションを行いました。 トークセッションのスタートは、株式会社スノーピークビジネスソリューションズ 代表取締役 村瀬亮氏から、会社設立の経緯や取り組みについてご紹介いただきました。
私の前職は、株式会社キーエンスです。収益を上げる仕組みをつくりあげるというこの会社(キーエンス)のDNAは、今でも流れています。でも、これから働き方はどう向かっていくのでしょうか。私は、株式会社ハーティスシステムアンドコンサルティングというIT企業も設立し経営していますが、ITをやっていると人間や組織のあり方はどんどん変わっていくと感じます。
株式会社スノーピークビジネスソリューションズとは、株式会社スノーピークと株式会社ハーティスシステムアンドコンサルティングの合弁会社です。両社の共通点は、まずは自分たちがユーザーであること、本質を追求し、常に新しい時代の流れを作る、関わるものすべてによい影響を与えていく、ということです。企業を発展させていくうえでの最大の課題は人材に関すること。どんなすごいことを発明しても、人がそこで何をするかを考えないと存続できません。私たちのミッションは、アウトドアがもたらす偉大な自然の力と、テクノロジーがもたらす無限の可能性を「健全に融合」させ、企業における人材問題を根本的かつ本質的に解決することです。
ハーティスシステムアンドコンサルティングは、自分が生まれ育った岡崎の企業です。私は、自然にみんなががんばる会社をつくりたいとずっと思っていました。そのためにはミッションが大事でみんなと共有するこが大切だと思い、1年に1回、会社の方向性をみんなで話す「ビジョン シェアリング デイ」をずっとやってきています。その中で社員みんながやりたいことや想いを共有してきました。 経営者はどうしても先に情報が入ってきてしまい、頭でっかちになりがちです。それではいけない、みんなを巻き込んでいく必要があると思い、社員全員で共通体験をすることを大切にしています。
たとえば木こり体験。日本の森林は誰も使わないし、間伐もしなくなってきている。でも、日々都会で働いているとその感覚がわからない。ひとりひとりがちょっとずつ感じて行動を変えていけば、何かが変わるはず。でも、ただ連れていってもやらされ感が出そうなので、木こり体験を企画しました。
このような体験の一環で、150万円分のアウトドアグッズを持って公園でキャンプしたとき、アウトドアは人間関係や組織のあり方を大きく変えるきっかけになるのではないかと感じました。このことをスノーピークの社長(山井太氏)に説明しに行き、一緒に会社をつくることになりました。
クラウド環境も整い、在宅勤務やイクメン制度もすぐにやってみました。試行錯誤でどんどんよくしていこうとしています。ただ、これは社員と会社の信頼関係がないと絶対にできません。社員がサボるのでは、という認識ではうまくいきません。できない理由ではなく、できる理由を考え試行錯誤していくことで、船井総研IT経営研究会において従業員満足度賞で最優秀満足度賞を毎回いただけるようになり、これまで計5回受賞しました。
アウトドアで今すぐできることは何か? と考え、思いついたのが「アウトドアワークスタイル」です。テントを買って、それをもって高知の山奥に私自身が1週間滞在してみました。ここでも仕事ができる、と証明しようと1年前の4月に自ら実践しました。電源はバッテリーで、滞在場所は駐車場でした。スケジュールを見ると、1週間滞在できるのは4月の第1週目しかなく、入社式がありましたが、訓示はオンラインでやってみました。こういう時代に生まれてきたので、社長はリアルでなくてもよいというメッセージにもなるかと思いました。集合写真も、ひとり後ろのスクリーンで写っています(笑)。
今の名古屋のオフィスには、アウトドアグッズがあってリラックスして会議などをできるようになっていて、日常にアウトドアの雰囲気を出すようにしています。 役員会議も公開型です。予約してくれれば誰でも見られます。誤解が生じないよう、断片で聞くのだけはやめてもらっていますが、全部オープンにしています。
REPORT
5月22日に、「アフターコロナ/ウイズコロナの時代の「働く環境」とは?~「WORK MILL with Forbes JAPAN」現編集長×初代編集長トークセッション」をオンライン開催しました。
新型コロナウイルス感染症の拡大をうけて、緊急事態宣言が全国に拡大して出されたのが4月16日でした。今回のトークセッションは、39県の緊急事態宣言解除に続き、大阪・京都・兵庫の3府県の宣言解除された翌日、東京・神奈川・埼玉・千葉・北海道の5都道県での緊急事態宣言は継続された状況での開催でした。このような、それまでの日常とはまったく違う毎日を過ごす中、緊急事態宣言に終わりは見えたものの、これからの働く環境はどうなっていくのか、そんな疑問にヒントや気づきを投げかけ、みなさんと考えていけるようなトークセッションになれば、と考えました。
「はたらく」を考えるビジネス誌「WORK MILL with Forbes JAPAN」の現編集長と初代編集長によるトークセッション。実は、2人が一緒に話をすることは機会としてはこれまで多くはありませんでした。楽しみながら話をしたい、と冒頭に2人からのコメント。さまざまな地域、組織そして人を訪ね、多様な「はたらく」を取材・発信をしてきた2人が、アフターコロナ/ウイズコロナの「働く環境」のキーワードを語りました。
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REPORT
2020年3月31日に「ナゴヤ100人カイギvol.6.5」をオンライン開催しました。Cueが開催した、初のオンラインイベントを運営者目線でレポートします!
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REPORT
今年の6月にキックオフしたプロジェクト「はたらく×Cue - 共創で動かそう、組織とひと。2019」が、プロトタイプの成果を発表・共有するセッションを迎えました。
「はたらく×Cue - 共創で動かそう、組織とひと。2019」は、多様な方たちにCueに集っていただき、それぞれが挑戦したい課題と各自の強みやリソースをもとに、組織や所属をこえてチームを結成し、プロトタイプという「何か」を実際に生み出してみる、そんな共創を実践し一緒に体感したい、という想いで企画されました。
これまでの<“リソース可視化”セッション>と<“アイデア” セッション>、その後にチームごとに実施されたプロトタイプを踏まえ、6つのプロジェクトの成果をチームごとに発表したこの日のセッション。互いの学びを共有し、意見交換をしながら、これからの展開についても考えを深めました。レポートの後編は、4チーム目の成果発表からスタートです。
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「これからのはたらく」を知りたい方、考えたい方、つくりたい方、相談したい方、見学したい方、仲間が欲しい方・・・
もし少しでも「ピン」ときたら、お気軽にCueにおたずねください。