まず上西から、東京で働かれたご経験の後に名古屋に移られた、佐藤先生ご自身が感じている名古屋の魅力をうかがいました。佐藤先生からは、ほどよいスケール感の中で、若手でもやりたいことや熱意を直接周りに伝えることによって、チャンスを得ることができたり、現場での直接的な対話や実践の機会を得ることができること、を挙げていただきました。
次に、これからの佐藤先生のご研究についておうかがいしました。「行動観察やアンケートを元にした統計分析、インタビュー調査などの質的調査といったさまざまな手法を用いて、認知科学や社会心理学などの他分野の専門家と共に、利用者の心理・行動特性を多角的に解明していくアプローチをとっている。これは、建築の分野でひとつの特徴として活かしていきたい」、とお答えいただきました。
さらに、「今日のお話は名古屋都市センターでの研究会での対話の中でインスピレーションを得たことも多い。このセミナーのような機会でも、参加者のみなさんとアイデアを交換したり交流をして、自分の専門性と中部・名古屋のみなさんとの掛け合わせから、イノベーションや新たな価値創造、新しい中部・名古屋の展開につなげていければ」とお話を締めくくっていただきました。