中部エリアのこれから

名古屋都市センター主催の研究会での議論より

この研究会では、ポストコロナの名古屋の都市空間の在り方を「働く」という観点を軸にして検討を深めているとのこと。名古屋の可能性と課題を、モノづくりという強みがある一方で、イノベーティブな発想を引き出すきっかけやモチベーションが欠けているのではないか、と投げかけていただきました。そして、実情から将来像を描くのでは、マイナスをゼロにすることしかできないので、名古屋・中部エリアの魅力やリソースを活用した将来像を描いていくことが重要。魅力やリソースとして、他のエリアと比べて感じる「ゆとり」や技術力、日本の真ん中に位置している立地を挙げられました。
さらに、コミュニケーションの「多様性」と「凝集性」、「群衆の知恵」と「集団的知性」というキーワードから、アイデアに触れる、話し合う機会が重要であると強調いただきました。ニューノーマルにおいて、ワークプレイスが分散して多様になっていくなかで、集う、出会う、まざる場を新しく定義して都市空間全体の中にどう挿入していくか、そのための文脈を自分たちの手でつくっていくこと自体が中部・名古屋のこれからにとって重要ではないか、とまとめていただきました。